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『道をひらく』のイメージイラスト(実際の表紙ではありません)

百点の判断は無理。六割で決めて、残りは実行で埋めろ。

イラストはイメージです(実際の表紙とは異なります)

ビジネス・仕事術

道をひらく

松下 幸之助 ・ Kindle版

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ひとことで言うと松下幸之助さんが月刊誌『PHP』の裏表紙に連載した短文から121編を選んだ人生論(1968年)です。運命、決断、困難、仕事、事業、国の道まで全11章。素直さと謙虚さ、自主独立と責任を、1編1ページで説きます。

INTROどんな本か

はい、ビジネス書の古典中の古典です。正直、表紙を見ただけで「説教くさそう」と身構える人もいると思う。笑

でも開いてみると、1編がほぼ1ページ。月刊誌『PHP』の裏表紙に連載した短文から、松下幸之助さんが121編を選んだ本で、まえがきは昭和43年(1968年)5月付です。どこから開いても、すぐ1編読み終わる。

題がまた具体的なんですよ。「道」「素直に生きる」「止めを刺す」「ダムの心得」。題だけ眺めても、何の話か見当がつく。通読する本というより、手元に置いて開く本です。

芯は、冒頭の詩にあります。雨が降れば自然に傘をさすような、とらわれない素直な心。それが物事の実相をつかむ力になる。全11章、運命から国の道まで、ずっとこの一本で貫かれています。

俺がいちばん効くと思うのは、決断の章です。百点の判断は無理だから、六割の見通しと確信で決めて、残りは勇気と実行力で十割にする。決めないことは確実に害になる。最後の1%を欠けば、99%も無に等しい。半世紀以上前の言葉なのに、今の現場でそのまま使える。

それから、仕事の主語の置き方。俺は2021年の連載で、仕事は人ではなく「事」に仕えるものだ、と書きました。この本の「自分の仕事」は、仕事は世の中が求めるから成り立つ、社会から任された仕事として応えよ、と言う。言い方は違うけど、向いている方向はほぼ同じです。

失敗の原因は、まず自分の側に探す。好調なときほど、ダム(余裕)を持つ。地味だけど、経営の話としてはいちばん実用的なところです。

ただし、底本は1968年。政治や国家、戦後の世相の話は、当時の著者の見方として読む前提です。全部を今の正解として飲み込まなくていい。

効くのは、判断に迷って手が止まりがちな人。チームを預かっていて、失敗の受け止め方に困っている人。長い本は苦手だけど、短い言葉で考えるきっかけがほしい人。

1日1編でいい。毎朝を元日にする、というこの本の言い方どおりに、開いて、閉じる。それで十分効きます。

CHAPTERS章ごとの中身

第1〜2章運命は素直に受け、毎朝を元日にする

「運命は素直に受け、毎朝を元日にする」のイメージイラスト

冒頭の詩が全体の基調です。雨が降れば自然に傘をさすような、とらわれない素直な心。第1章は、その心で自分の「道」に向き合う11編です。

表題の「道」は、人それぞれに代わりのきかない道がある、という話。迷いや他人への羨みで足を止めず、腹を決めて歩き続ければ道は開ける。「素直に生きる」では、逆境だけが人を育てると思い込むのは偏りだ、と言う。逆境は卑屈を、順境は慢心を生みやすい。どちらも運命として謙虚に受けて、素直に伸びよ、と。苦労礼賛で終わらないのがいい。

「志を立てよう」は、本気の志があれば半ば成ったも同然で、年齢は無関係だとする。行き詰まりの原因は、志の弱さと人頼み。「真剣勝負」では、竹刀の稽古と真剣の果し合いでは覚悟が違う、人生は後者で、小事にも命がけで臨め、と。ここはかなり厳しい。

一方で「是非善悪以前」は、人生の約9割は人知を超えた力で、知恵で動かせるのは1割ほどだ、と書く。だから驕らず落胆せず、淡々と進め。受け入れることと、懸命にやること。この両輪が第1章の中身です。「生と死」では、人間だけが死を知って備えられる、生の準備こそ死の準備だ、と声を落として語られます。

第2章は「日々是新」から。心が改まれば毎朝が元日で、前日の苦労を持ち越さない。「視野を広く」は、15度を20度へと少しずつ広げ、理想は360度。「雨が降れば」は、傘がないのは晴れの日の油断だ、好調時に備えを忘れるな、という話。「日に三転す」では、考えが日に何度も変わるのは発見がある証拠で、変化を恐れるのはとらわれだ、と肯定してくれる。ほぼ4年ごとに職業を変えてきた身としては、ちょっと救われる一編です。

「なぜ」は、子どもは納得するまで問うて育つのに、大人も問いを失うと個人も社会も停滞する、という指摘。「くふうする生活」は、考え、工夫し、試し、だめならやり直す。失敗より、工夫のなさを恐れよ。俺が2021年の連載で書いた「失敗しながら進む」と、まったく同じ温度です。

第3章縁・あいさつ・叱り方・約束

「縁・あいさつ・叱り方・約束」のイメージイラスト

第3章は人間関係の11編。「縁あって」は、人のつながりには個人の意志を超えた縁の力が働く、と見る。不満を言う前に出会いを喜び、誠意と熱意で絆を深めよ。「あいさつをかわす」は、何気ない挨拶は気づかいと感謝の表れで、暮らしの潤滑油だ、と。

「サービスする心」は、与え合うのが世の理。多く受けたければ多く与えよ。頭、力、腕、学問、商売と、それぞれの天分で尽くし合う社会が豊かだ、と言う。「長所と短所」では、互いの長所を生かし短所を補う心配りが共同生活の要で、人に全能を求めるのも、慢心も愚かだ、と。チームを組む側としては、ここは何回読んでもいい。

「辛抱する心」は、善悪や美醜は浜の砂のように尽きず混じり合うのが世の常で、他人への辛抱と寛容がなければ嘆きが募るだけ、という現実的な編。「生かし合う」では、ときに自分を引いて相手を立てれば、相手が生き、巡って自分も生きる。

「真剣に叱られる」は、叱るのも叱られるのも嫌だが、情に流れて叱らなければ人は甘く脆くなる、と言う。私情でなく道理を、本気で叱り、本気で受け止める。「人間だけが」では、待ち合わせから貸し借り、社則、国法まで、社会は約束の上にあり、約束を守るかは精神の高さの目盛りだ、とする。

「心を通わす」は、吉凶は縄のように入れ替わる、という話。好調で驕り、不調で閉じこもると、協力が途絶えて孤立する。いつも素直で謙虚に、心を開き合う。派手さはゼロ。でも、人間関係が壊れるパターンはだいたいこの章に書いてあります。

第4章六割で決めて、最後の1%を詰める

「六割で決めて、最後の1%を詰める」のイメージイラスト

この本でいちばん実務に効く章だと、俺は思ってます。「断を下す」は、分かれ道で迷い続けるのは、後に大勢が続く立場では許されない、とする。進むも止まるもいい。要は自分で決めること。決めないことは、確実に害になる。

核が「判断と実行と」。人間に百点の判断は無理で、六割の見通しと確信が持てたら良しとする。残りは勇気と実行力で埋めて、十割の成果にする。完璧な情報を待つのをやめろ、という態度表明です。新しいことを始める側には、これ以上ない後押しだと思う。

「命を下す」では、命令がないと動かない組織は硬直する、と言う。命じる前に聞き、問い、違う点は理由を説いて納得を得てから、断固として命じる。理想は、意図を汲んで自ら動く柔軟さ。「風が吹けば」は、大風では巨船も揺れ、無理に止めれば壊れる。恐れるべきは揺れより、うろたえて針路を誤ること。嵐ほど、各自が冷静に持ち場を守れ。

「止めを刺す」は、武士は止めの作法を怠るのを恥とした、という話から入る。今は詰めの甘い仕事が多い。最後の1%を欠けば、99%も無に等しい。「善かれと思って」は、善意が裏目に出るときは、たいてい策を弄した跡がある、と指摘する。善意の策も、策に溺れる点は悪意と同じ。

「自問自答」は、他人の評価はほめもけなしも戒めとして受け取りつつ、それ以上に、自分の行いが正しかったかを素直に問い続ける。「根気よく」は、正しいことほど一挙にやると無理が出るので、正しさを盾に急がず、人を責めない。「思い悩む」では、恥ずべきは悩みではなく、教えを乞わないことだ、と言い切る。

俺が2021年の同じ連載で、自立とは人を正しく頼れることだ、と書いたのも、たぶんこの一編の言い換えです。一人で抱えるのは、自立じゃなくて孤立。

第5〜6章困難と失敗を、転機として受け直す

「困難と失敗を、転機として受け直す」のイメージイラスト

第5章「心配またよし」は、憂いのない人生はなく、脅威を懸命に越えるところに生きがいがある、と言う。心配事は考え直す転機と捉えて、正面から取り組めば新しい道が開ける。「時を待つ心」は、桜は春を待ちつつ休まず力を蓄えている、という例。何もせず待つのは僥倖頼みで、着々と力をつける者に時は来る。

「岐路にたちつつ」は、動物園の動物は安全で食に困らないが、幸せとは限らない、と言う。不安のない境遇に憧れるより、困難と岐路の中を全力で切り抜ける生活こそ充実している。「困っても困らない」では、「困った」と思い詰めると知恵が枯れ、責任転嫁と不満で自分を傷つける。決意して当たれば、困難は飛躍の土台になる。

「忍耐の徳」は、少しの困難で悲鳴を上げ、社会のせいにする風潮を批判する。売れないのを世間のせいにせず、反省し辛抱して、喜んで買われる実力を養え。心棒が弱い車はすぐ壊れる、という例えです。

第6章は自信を失ったときの編。「転んでも」は、「七転び八起き」に甘えず、一度で気づく人になれ、という手厳しい話。「失敗か成功か」は、百のうち一つしか成らなくても、残り九十九にも可能性がある、その一つを足場に再挑戦すれば成功も同然だ、と読み替える。

「紙一重」では、天才と狂人、賢と愚、成功と失敗、繁栄と貧困の差は、わずかな見方の違いから生まれる。その紙一重をつかむ鍵は、素直な心ただ一つ。「絶対の確信」は、変転する世に絶対の道はなく、確信に酔うより謙虚に歩むほうが、誰も傷つけず最良になる、と言う。「心を定めて」は、水害に遭った町が十年後、無事だった町より栄えている例が多い、という話。

結果を分けるのは、状況じゃなく見方。この二つの章は、同じことを角度を変えて何度も言ってきます。

第7〜8章数字の旗を見て、売りっ放しにしない

「数字の旗を見て、売りっ放しにしない」のイメージイラスト

第7章の入口「自分の仕事」は、仕事は世の中が求めるから成り立つ、という話(靴磨きの例)。社会から任された仕事として、誠実・謙虚に応える。仕事の主語を自分から外すところが、この章の土台です。

「働き方のくふう」は、勤勉は尊いが同じやり方では知恵がない、と言う。徒歩から駕籠、汽車、飛行機のように、汗を減らし成果を増やす工夫が進歩だ、と。「しかも早く」は、念入りな仕上げは前提だが、時間をかけすぎては成したと言えない、丁寧かつ速いのが今の名人芸。「けじめが大事」は、朝晩の区切りが暮らしを締める、経営もけじめがないと不況で崩れる、と蟻の穴と堤の例えで言う。

「旗を見る」が面白い。射撃は当たり外れを示す旗を見るから上達する。仕事にも数字の旗と、それより多い見えない旗がある。読み取って検討せよ。「つきまとう」は、作りっ放し・売りっ放しにせず、製品の使われ方をどこまでも追い、不具合を尋ね続けよ、という真剣さ。「引きつける」は、仕事で最も大事なのは誠実な熱意で、熱意なき才能は絵に描いた餅だ、と。

「おろそかにしない」は、命じられた後に結果を報告するかで信頼に大差がつく、という実務そのものの話。「プロの自覚」は、給料をもらう時点で誰もがプロだ、と言い切る。いや、ほんまにそう。

第8章「事業をよりよく伸ばすために」では、「見方を変える」が、富士山は東西どちらからも登れる、山でなく自分が動いて視点を変えよ、と言う。答えはひとつじゃない、という記事を2020年に書いた身としては、ここは素直に頷く。「商売の尊さ」は、人々の求めるものを心を込めて届ける点で商売は宗教に通じる、と大きく出る。「手を合わす」は、帰る客の後ろ姿を拝むようなうどん屋は栄える、という例。「何でもないこと」は、焼き芋屋でも毎晩売上と原因を調べ、仕入れや焼き方を直して翌日に臨む。平凡を続ける修練が、非凡に通じる。

「敵に教えられる」は、反対者に対抗して知恵を絞るから自分も進歩する、という話。「あぶない話」は、成功が続くと過信して人の意見を聞かなくなる、と警告する。「追求する」は、ロケットを追跡するように、命じ・頼んだら最後まで追うのが命じた側の責任だ、と。

第9〜10章原因は自分の側に探し、体験で学ぶ

「原因は自分の側に探し、体験で学ぶ」のイメージイラスト

第9章の16編は、この本の背骨だと思う。「自得する」は、谷に落とされた獅子の子が自力で這い上がるように、自立は厳しさの中で体得するもの、と言う。「己を知る」は、相手を知るより先に自分を知るほうが大事で難しい、と述べ、太平洋戦争の敗戦を例に、負けの原因はたいてい自分の側にある、とする。戦争の話なので、ここは当時の著者の見方として受け止めたい。

「身にしみる」は、大阪城が1年半で建ったのは、しくじれば命がない切実さがあったから、だから日々の仕事をその切実さで見直せ、と。「わが身につながる」は、悪いことを人のせいにするのは楽だが、皆がそうすれば社会は回らない。「教えなければ」は、すぐれた素質も導きがなければ埋もれる、教えるのは先輩の大事な務めで、愛情と熱意が要る。

「学ぶ心」では、学ぶ姿勢があれば自然も幼子も叱責も後輩の進言も師になる。「もっとも平凡な」は、顔を洗う、礼を言う、片付けるといった当たり前が、理屈をこねるほど難しくなる、繁栄の道はいちばん平凡なところにある、と。理屈をこねがちな人間には刺さる一編です。

第10章「生きがいある人生のために」では、「芋を洗う」が、桶の中で芋が上下に入れ替わる光景を人生の浮き沈みにたとえる。上にいて驕らず、下にいて悲観せず。「自分の非」は、人は誤るもの、大切なのは非を素直に認めて責任をとる覚悟だ、と言う。

「勤勉の徳」は、財産は天災で一夜に失われても、身についた技や習慣は失われない、と書く。「まねる」は、徳川家康は偉いが、そのまま真似るのは見当違いで、人にはそれぞれの持ち味がある、と釘を刺す。「体験の上に」は、水泳の名人から3年講義を受けても、水に放り込まれれば溺れかける、聞いただけで分かったと思う錯覚を戒める。本を紹介してる側が言うのもなんやけど、これはほんまにそう。笑 「わけ入れば」は、何事も分け入れば思わぬ道がある、いまの最善もやがて更新される、と結びます。

第11章国の道と、ダムの心得

「国の道と、ダムの心得」のイメージイラスト

最終章は国の話。ただ、個人の話と相似形で書かれています。底本は1968年なので、政治・戦後・大衆に関する記述は、当時の著者の見方として読む前提です。

「国の道」は、一人ひとりの道を切りひらくのも難しいが、国の道はなお難しい、人まかせでは開けない、国民が懸命に考えることこそ民主主義だ、という出発点。「信念のもとに」は、昔の商人は店の方針(店是)と暖簾を命がけで守った、為政者・経営者・店主に信念がなければ組織はつぶれる、だから国是・社是・店是を定めよ、と言う。

「わが事の思いで」は、同じ演目でも漫才・落語は演者しだいで天地の差が出る、政治の上手下手は国民の幸不幸を左右するので、わが事として吟味せよ、という話。「政治という仕事」では、政治家が尊敬されない国は栄えず、その責任は選ぶ国民にもあると問う。

「求めずして」は、困れば神頼みしたくなるが、頼りすぎていないか、と問う。手を合わせるのは己を正すためで、他に求めず自らを正すところに、個人・団体・国家の自主独立がある。俺は2021年、伊勢神宮へ後厄の厄払いに行った記事で、厄払いをしてどうにかなるわけではない、行動に移すことが大事だ、と書いてます。正宮へのお参りを忘れて帰りかけた話つきで。笑 言ってることは、この一編とほぼ同じです。

実務で拾いたいのが「ピンとくる」と「ダムの心得」。前者は、人体は末端の小さな刺激もすぐ頭に伝わる、会社も国家も末端の変化に即応できるか、合理化や生産性向上の本当の意味はこの即応性にある、という話。後者は、雨水も流しっぱなしでは洪水や渇水になる、ダムで溜めて適時に出すのが知恵で、暮らし・商売・経営・国家運営にもダム(余裕)を持て、というもの。

最後の「日本よい国」は、四季の自然、長い歴史の精神的遺産、勤勉で誠実な国民性を挙げ、日本のよさを見直して誇りを持ち直そうと結ぶ。著者は1894年生まれ、23歳で松下電器を創業し、1946年に「繁栄によって平和と幸福を」を掲げてPHP研究所を設立した人です。全11章は、結局この一言に行き着きます。

LESSONS明日から使える教訓

  1. 原因は、まず自分の側から洗う失敗の振り返りは、相手や環境より先に、自社側の要因を見る。誤りは素直に認めて、言い訳より責任のとり方を先に考える。事業づくり的にいうと、原因を外に置いた瞬間に、改善の手が止まるってことです。
  2. 六割で決めて、最後の1%まで詰める百点の判断は無理で、決めないことが確実に害になる。決めたら勇気と実行で残りを埋めて、最後の詰めを欠かさない。正直、この「止めを刺す」がいちばん耳が痛い。
  3. 好調なときほど、ダムを作っておく資金・人員・時間を流しっぱなしにすると、洪水か渇水を招く。好調なときこそ備えを忘れない。地味やけど、俺はこの一編がいちばん経営の役に立つと思う。

CONCLUSION俺の結論

結論。迷ったら、六割で決めろ。残りの四割は、考えるんじゃなく動いて埋める。

うまくいかなかったら、原因はまず自分の側に探す。うまくいっているときほど、ダムに水を溜めておく。命じたことは最後まで追い、頼まれたことは結果まで報告する。そして毎朝、昨日の苦労を持ち越さずに始める。

1日1編でいいんです。半世紀以上前の短い言葉が、明日の判断の背中をちゃんと押してくれる。古典は、たぶんそういうふうに使うものです。

FOR YOUこんな人におすすめ

合わないかもしれない人:最新の経営手法や、データに基づく分析を求める人。これは経営者の信念と人生論の本で、1968年当時の見方も含まれます。

FAQよくある質問

『道をひらく』はどんな本ですか?

松下幸之助さんが月刊誌『PHP』の裏表紙に連載した短文から、121編を選んだ本です。運命、決断、困難、仕事、事業、国の道まで、全11章で語られています。

いつの時代の本ですか?

まえがきは昭和43年(1968年)5月付です。政治や国家、戦後の話題は、当時の文脈で読む必要があります。

全体を貫く考え方は何ですか?

とらわれない素直な心にこそ、物事の実相をつかむ力があるという考えです。素直さと謙虚さ、自主独立と責任が軸で、行き着く先はPHPの理念「繁栄によって平和と幸福を」です。

どの章から読むのがおすすめですか?

1編が約1ページなので、どこからでも読めます。仕事の判断に使いたいなら第4章(決断)、失敗や落ち込みなら第5〜6章、経営なら第8章と第11章が実用的です。

松下幸之助の「六割の見通し」とは何ですか?

第4章「判断と実行と」にある考え方で、百点の判断は無理なので、六割の見通しと確信で決め、残りは勇気と実行力で十割にする、というものです。決めないことは確実に害になる、とも書かれています。

「ダムの心得」とは何ですか?

雨水を溜めて適時に出すダムのように、暮らし・商売・経営・国家運営に余裕を持て、という教えです。流しっぱなしでは洪水か渇水を招く、という含みがあります。

全部で何章、何編ありますか?

全11章、121編です。各章の扉の前に短い詩が置かれ、各章の編数は7編から16編まで異なります。

現代の仕事にも役立ちますか?

決断、失敗の受け止め方、報告の流れ、人材育成といった基本の話は、今も使えます。一方、政治や大衆についての論は1968年当時の見方です。

初心者でも読めますか?

短文集で専門用語が少なく、読みやすい構成です。まずは気になる題から1編ずつ読めば十分です。

MONOGENIC伊丹谷のブログから

ご注意:底本は1968年です。政治、平和、国家、大衆、戦後の世相などの記述は、1968年当時の著者の見方で、現在の状況や考え方と異なる点があります。

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